小林誠司の逆襲

 

まさかの開幕三戦目…

 ロ野球開幕からはや10日あまり。そして、衝撃の巨人・小林誠司一軍抹消から1週間がたった。

 痛い、痛すぎるって。けがをしない男が開幕3戦目にしてけがで戦線離脱。しかも不運すぎる2打席連続死球って。今季、小林はプロ通算7年目。順調にいけば国内FA権を取得する、そんな節目の年でもある。また、ここ数年何かと話題になる巨人の正捕手争い。ベテランの炭谷、打撃の強い大城とのし烈な争いが注目される中、小林は開幕前の練習試合で課題の打撃でも成績を残しており、期待していたファン多数。そんな中での死球による離脱。もちろん、真剣勝負の中での死球は仕方のないことだ。でも、そうだからこそ、めちゃくちゃ痛い。

 結果は左尺骨の亀裂骨折。全治3~4週間とのことである。2軍での実戦復帰なども考えると、1軍に戻るには1か月ちょっとといったところだろうか。各スポーツ紙の巨人取材班SNS等ではジャイアンツ球場にてリハビリ中の姿が公開されている。痛々しく左腕にはギプスで固定されており、復帰にはまだかかりそうだ。でも、そんな様子を見て、なんだか楽しみになってきた。そして、ふと、小林はこれを機についにヒーローになれるのでは、と思った。

 

 を言いたいかというと、今の小林誠司にぴったりの1曲がある。PENGUIN RESEARCHの「逆襲」だ。

 

やってきた、絶望的で理想的なシチュエーション

 えば、ここまで激動のプロ生活だ。持ち味の強肩を買われ、2013年ドラフト1位で巨人に入団するも、そこで待ち受けていたのは「ポスト阿部慎之助」への期待。3年目、4年目と規定打席に到達し、正捕手の座を掴みかけたものの、チームは2017年ドラフト会議で2人の即戦力捕手を獲得。また、2018年オフにはFAでベテラン捕手・炭谷が加入。次々とライバルがやってくる、そんな状況。おまけにSNS上で小林について見られるのは、過激的とも感じられる超擁護と、すべてをディスるアンチの争い。話題になるということはそれだけ注目されていることとも言えるけど、正直見ていて気持ちのいいものではないさ。せっかく話題になるなら多くの人に受け入れられる、言葉は安っぽいかもしれないけどみんなのヒーローの方がいいに決まっている。でも、ここまででそうはなれなかった。

 そこで、今回の離脱だ。そりゃこんなことはないことに越したことはない。それでも起きてしまったことだ。そこから這い上がるしかない。「絶望的なシチュエーションから だいたいヒーローは生まれんだぜ」ってまさにそういうことだよ。これまでいくらライバルが増えたところで絶望的というまでではまったくなかった。それが今回、まさかの不運すぎる開幕三戦目でのけが。まさに絶望的なシチュエーション。みんな、這い上がるストーリーは大好物だ。だからきっと、まさに今、ヒーローになるチャンスだ。というか、なれる時だと私は信じている。

 

「歪な生き様」

 球を受けた直後、左腕は画面越しでもはっきりとわかるほど腫れていた。それでも、小林は一塁へ進んだ。そのあとも守備につこうとまでした。そんな自らは引こうとしない、泥臭くて必死な姿勢。カッコ悪くて、めちゃくちゃかっこよかった。小林は、その姿勢のまま日々リハビリに取り組んでいると思う。だから、小林のその姿勢がグラウンドで報われることを信じて待っていたい。

 

Dawn!

歪な生き様で 絶好の日を待て

ぶちのめすまで

終わらせねえ

 

華麗なる逆襲を夢見て

せいぜい楽しもうぜ

 

 

 っと、小林の「逆襲」はもうすぐ始まる。彼のリベンジャー・アベンジャーストーリーをしっかりと目に焼き付けたい。

 

 

 

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お題「#応援しているチーム」として書かせていただきました。また、文中に出てきたPENGUIN RESEARCH「逆襲」はこちらの曲です。

逆襲

逆襲

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あの、いつも何かしらリンクを貼り付けるとき、「これってもしかして著作権とかそういうの大丈夫なのかな......」とめちゃくちゃ不安になっているので、もしやばそうなのがありましたら、すべて無自覚ですので優しくそっと教えていただければすぐに直させていただくので、よろしくお願いしたいです。

 

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