澤村という存在

  たまた、トレード成立である。

  澤村拓一が電撃トレード移籍。衝撃が走った。

 

  ってしまうと、特に澤村のファンだ、というわけではない。マウンドに立つ姿を見て、ハラハラさせられた場面はいくつもあるし、時には落胆させられた記憶も残っている。それでも、そこに「いる」選手、それが澤村だった。

 「澤村劇場」「マッスルミュージカル」なんてファンにはあおられることもあった。まさかの三塁側ベンチへの暴投の動画も今でもツイッター上でたびたび見かける。その一方で、2011年には新人王、2016年には最多セーブのタイトルを獲得している。今季だって、三軍降格なんてニュースが話題にもなっていたけど、先発1試合を含む13試合に登板しており、相変わらずのマッスルぶりを見せていた。

 

 あのなんとなく感じるふてぶてしさからなのか、私生活のごたごたが見えてしまったからなのか、それともやっぱりマッスルだからか、なんとなくファンにとってもダメだしOK的な存在にいるのが澤村だったように思う。そんな存在がいなくなってしまうのは、寂しい。ダメだしがいいとまではいかないが、ダメだしは愛でもあると思う。ダメだしやあおりを受けながらも、なおふてぶてしい雰囲気でいる、いくら不安定な投球を見ても、そんな澤村だから目を離せなかった。

 

 からロッテに移籍しても、またそんな澤村を見たい。日本シリーズでも交流戦でも、また「あ、マッスルだ!」と思わせてほしい。

 

  っき、「新人王」と書いてふと思い出した。澤村がルーキーの頃、私は小学生だったのだが、同級生だった坊主頭の野球少年が澤村の下敷きをもって、澤村のかっこよさを熱弁してくれた記憶がある。そして、新人王が決まった時には太いマジックペンでその下敷きにでかでかと「新人王!!!」と嬉しそうに書いていた。その下敷き、今ではどうなっているんだろう、まだそのまま残っているのだろうか。彼が今、どこで何をしているかすら知らないので、そんな澤村の下敷きの行方なんぞもはや情報を得る術もないわけだが。

 

 

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ダメだしされたり煽られたり…それでも、間違いなく、かつてはエース候補、そして、ブルペンを支えた選手だったと思います。今後はロッテでの活躍を期待!!! 

 

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