帰ってきた小林、始まる逆襲

 打で登場して空振り三振、その後、守備につき三者凡退で終わるとすかさず投手のもとへ行き、言葉を交わすーー。

 ついに、小林誠司が帰ってきた。

 

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 6月21日、開幕3戦目にしてデッドボールによる無念の負傷交代。そこからリハビリ、ファーム戦での実践復帰とかかったのは3か月。正直言う。めちゃくちゃ長かったよ!!!!全治3週間程度の見込みって何だったんだって何度も思った。梅雨が過ぎて冷房ガンガンに使って、気付いたら夏休みで、いつの間にかほんの少し涼しくなっている。なのに、小林は帰ってこない。でも、驚きだったのは、開幕3戦目にして離脱した選手のことが、良くも悪くもちょくちょく話題にのぼっていたことだった。

 開幕三戦目に離脱、といっても今季、フルイニング出場した試合は1つもない。スガコバで勝利した開幕戦は7回の打席で代打を送られ、開幕2戦目は出場なし。そして負傷した開幕3戦目。そして、そこから一軍での姿は見られず、3か月。でもこの間にいくつも小林のことを言及したネット記事を見た気がする。

 もちろん、いいものばかりではない。というか、ケガの回復の経過に関するもの以外はあまり肯定的なものはなかった気がする。もう回復しているが一軍に必要ないから呼ばれていないとかあるコーチが言ったとか言わないとかの話や、澤村拓一の次にある電撃トレードは小林だとかいう根拠の少なそうな憶測などなど。それでも、ここまで多くの話題を生み出されていることがすごい。今までもSNS上で超擁護派vs全否定派みたいなのはたびたび見られたけど、それは試合があったから。試合に出てもいない、一軍にも登録されていない、本人ただいまリハビリなう、そんな状況でもまったく忘れられることなくちゃんと物議が起きる。ちゃんと、という言い方もおかしいが、忘れられていない、というのが小林のすごさだと思う。

 

 して、ついに昨日の一軍復帰。0-6と巨人がDeNAに大きく突き放されていた8回、代打で登場。気合の(?)オールドスタイル。ここで結果は待望の……空振り三振。その後、守備にもつき、大江とバッテリーを組み三者凡退に抑える。フレーミングが、とかいろいろポイントがあるんだろうけど、1つだけ言いたい。あの、防具をつけてホームベースの後ろにしゃがんで、サインを出す姿。そして、3アウトをとると、すかさず投手のもとに駆け寄る姿。ああ、小林だ、小林が戻ってきたんだ、としみじみ感じてしまった。

 

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 も、ここで終わってしまったら困る。いや、終わるわけがない。だって、物議が醸されながらも、小林にはここまで常に中心に居続けている、という事実があるから。開幕直後の無念の負傷離脱という絶望的なシチュエーションからの逆襲がやっと幕開けだ。いったい、どんな逆襲が見られるんだろう。また今日から、わくわくが止まらない。

 

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やっと戻ってきましたね!小林選手! 今シーズンもだいぶ終盤に近付いてきましたが、そんなことは気にせず、また応援していきます。

 

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2019年 神宮球場で撮影

 

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