「元選手」という言葉選び

 「元選手」「職務放棄」。インパクトの強すぎる言葉はたちまちSNS上を騒がせる。それは発言した人間の思惑なのか、それとも記事を書いた人間の思惑なのか、それとも本当に「たまたま」なのか、明らかにすることはできない。それでも、今回の発言は、ないよな…と感じた。

 

 日、11月14日、東京スポーツのWeb記事。今季の巨人・小林誠司選手に対し、原監督は「”元”野球選手」「職務放棄」といった言葉で言い表した、といったことが書かれていたことがきっかけに、SNS上を騒がせた。正直、うまいな、とも思った。東スポも、原監督も。こんなワード、大きかれ小さかれ、絶対に炎上が起きる。しかも、ターゲットは球界トップレベルで何かと話題にされやすい小林誠司。ここで騒ぎが起きるのは両者の思うツボ。ある意味、こんなふうにブログに書いていることだって、そのツボにまんまとはまっているんだと思う。

 

 Twitterを眺めていると見られたのはひどい発言だという意見や、これはパワハラともいえるという意見、これは期待の表れなんだという意見だったり、批判擁護賛否、いろいろある。でも、ここで言いたいのはそういうことではなく、不特定多数に見られることが確実な場所において、この言葉選びは間違っていないのか、ということである。

 

 事の内容、印象を真に受けるつもりはまったくないが、どんな文脈であろうと、一選手に対し監督がそのような言葉を用いて表現した、というのは事実なのだろう。もちろん、文脈が違えば印象はまったく変わりうる、ということも少なくないし、真意はうかがえない。しかし、そういうインパクトの強すぎる言葉が「拾われる」というのは想像できることだと思うし、ましてやこういう世界に長らくいる原監督がそんなことをまったく意識していない、というのは考えにくい。それをわかったうえであえて発言した、と考えると、その行動は正しいとはいいがたい。あえて選んだ言葉がそれ、というのが許せなかった、というか、それは違くないか、と感じた。

 

 ちろん、すべて「きれいな言葉」を使うべき、ということではない。どこにでも批判は絶対に必要。そして、私は小林誠司という選手を相当応援している人間だが、今季の小林に関しては批判があっても仕方ないとは感じる。それでも、批判と煽りと非難はすべて違う。批判を、インパクトのあるようにおもしろく言うことも違うと思う。それは、ある人を笑わせることもできるが、他の人をつらくさせることもある。その中にはきっと、いつもチームを選手を、心から応援しているファンもいる。それでも、その言葉を選んだことに非はないのか。

 

 もまあ、こんなところでただのど素人の凡人がぼそぼそ言ったところで何かあるわけでももちろんない。これを書きたかったわけではないけど、ここまで書いてきて書きたくなったので、最後に。期待の表れ?批判?そんなのどっちでもいい。これが本当の監督の思惑通りなのかもしれない。でも、そんなことどうだっていい。私は、小林誠司の逆襲がとにかく見たい。それだけだ。

 

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めちゃくちゃ久しぶりの投稿、正直、こういうネガティブなことを書くのは…とためらう気持ちもありました。でも、ほんの少しですけど自分もブログという言葉を使って公開することを趣味にしている身なので、感じることが少なからずありました。うまくは言えないけど、たまたまこれを目にした方に、少しでも何か感じるものがあればうれしいです。それにしても、言葉選びって難しいですよね…

 

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